菊地夏野のブログ。こけしネコ。
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Choose大学「フェミニズムと政治」第1回
イベントの紹介ばかりになっていて恐縮ですが、今度はChoose大学というChooseLifeProjectの企画でお話ししました。
全4回で、現在3回まで公開されています。
できるだけたくさんの人にご理解いただけるようにお話ししましたのでよろしければご覧ください。
1記事につき一つのリンクしか載らないようなので1回ずつ張り付けます。
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by anti-phallus
| 2021-03-25 14:07
| 仕事
ブックトーク質問への回答です
1/29ブックトークはとても楽しくお話できました。完全ZOOMで、初めは緊張したのですがだんだんと落ち着いていきました。何より、チャットでいただいたみなさんの質問がどれも鋭く、興味深いものばかりで驚きました。同時に、こういう話ってあんまり今まで語られてないように思いました。
どの点もいつも自分の頭の中で考えたり、ツイートしたりはしているのですが、改めて考えてみると、公開の場で見たり聞いたりすることってないなあと。少子化にしてもフェミニズムにしても、世間で言われていることが本当はどうなの?というツッコミが足りなさすぎると思います。でも世の中がめまぐるしく動いているので、違和感を共有して言語化することができないまま今まできているのではないでしょうか。
時間が足りず、お答えできなかったご質問にここでお返事したいと思います。
Q. 「目的」に達するために極右政治家に近づく女性団体に触れられていました。私が思い出すのは杉田水脈や稲田朋美のような、ナショナリスト・タカ派・歴史修正主義者の女性政治家たちとシングルマザー支援団体が税制改革に取り組んだことです。このような極右の女性政治家が打ち出す「女性政策」をどう見ればよいのでしょうか。
A. 稲田のシングルマザー支援策については前のトークでもご質問をいただきました。このように極右女性政治家が一見フェミニズム的な主張をしたり政策をしたりすることは世界的に起きています。典型的にはフランスのマリーヌ・ル・ペンです。彼女はフェミニズムを掲げて排外主義を唱えています。これは「フェモナショナリズム」と呼ばれ批判されています。ル・ペンは常々安倍政権を理想的だと称揚していたそうで、稲田はこのような中で確信犯的にフェミニズム的なグループに近寄ってきているものと思います。
わたしとしてはこれはただの目くらましですのでだまされないようにしてほしいと思っています。24条改憲を主張し、夫婦別姓すら許さないひとたちが、そのカラーをごまかすために打ち出しているに過ぎません。ナショナリズムに従属する女性には少しメリットを与えるけれど、そうでない女性は許さないのが彼女、彼らです。
Q. 企業が環境問題の深刻化を受けて「シェアホルダーからステークホルダーへ」と言っているのはどう見ていますか?「わかっていたくせになにをいまさら」と思いつつ、ビジネスの世界は経済活動の在り方を定義する大きな勢力ですよね。
A. 企業世界が環境問題に対して理解を示すアピールをするようになったのはここ数十年続く趨勢です。必要なのは、私たちがその実質を見抜くことであり、また、個々の企業では結局は規模の大きな環境破壊に対しては責任をとれるものではありません。何らかの社会的な力によって規制していくしかないと思います。
Q. 99%のためのフェミニズムはベル・フックスなどブラックフェミニストによる主張(白人中産階級女性中心のフェミニズム運動に人種と階級の視点が欠けていて、真の解放には家父長制資本主義を崩壊する革命が必要)を受け継いでいるという認識でよろしいでしょうか。
A. 本書解説でも書きましたが、99%フェミニズムはブラック・フェミニズムを受け継いでいますので基本的にはその通りです。ただ、ブラック・フェミニズムといってもひとによって様々ですので、例えば本書の著者らとベル・フックスは問題意識や方法、戦略等は異なる部分があります。その違いをどのように理解するかに私は関心があります。
Q. いまの日本ではジェンダー平等=ネオリベラルフェミニズムとなってしまうと思うのですが、ポストフェミニズム論もこの宣言もそれに抗う理論的な武器を与えてくれると思います。まだ勉強不足でよくわかっていないのですが、ポストフェミニズム論とこの宣言はどのように異なるのでしょうか。
A. ポストフェミニズム論は、ネオリベ下でフェミニズムがどのように変質するか、またジェンダーやセクシュアリティがどのように編成されるか、あるいはそれに抵抗するかを考えています。99%フェミニズムはネオリベと資本主義を克服する方向を指し示すものです。私の中では両者はつながっていますが、それぞれの論者によってはその関係性の認識も異なってくると思います。フェミニズムの認識については、フェミニスト内でも大きな違いや対立がありますので、このご質問の問い自体が大きな論題になります。
Q, p.106に「反動的ポピュリズムに関して言えば、私たちは労働者階級のコミュニティーを……」とあるここでいう「民族主義」はすべてよくないことだとは思えなかったのですが(たとえばクルド人の民族主義や台湾の民族主義による国家建設の動きなど)ここでいう民族主義は、民族主義のどういったエッセンスを指して批判される文脈にあるのでしょうか。
A. 伝統的に言われているように、抵抗のための民族主義についてはここでは念頭に置いてないと思います。ここで批判しているのは、近年、ネオリベへの反動として世界的に高まっているエスノナショナリズム、例えばトランプのアメリカ・ファースト政策も関係しているでしょう。ロシアのプーチンも含まれるかもしれません。他に、国家と結び付いていなくても、各国各地で宗教的伝統とも結びついて、自民族中心主義を唱える勢力が伸びています。それらは往々にして排外主義と性差別主義を掲げています。そういった動きを批判しているものと思います。
Q. 「99%」といっても、結局アメリカの話ではないのか?
A. 著者らの問題意識としてはアメリカ中心主義を批判しているからこその宣言だと思います。自分の住む、活動している地域を根拠に置くのは当然のことではないかと思います。もちろんアメリカで活動している以上、その批判は有効ではあります。私たちにとっての問題は、私たち自身が欧米を先頭とする世界のヘゲモニー構造にどう向き合い、どう変えていくかということではないでしょうか。
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by anti-phallus
| 2021-02-04 14:38
| つれづれ
おすすめふたつ:酒井隆史さんとの対談、栗田さん編集の中曽根国葬反対行動弾圧記録
今日は二つのオススメを紹介します。
酒井隆史さんは『自由論』や『暴力の哲学』で著名で、最近では『ブルシット・ジョブ』の翻訳が話題となっています。その酒井さんと対談をさせていただきました。「人民新聞」というメディアで、大阪のものなので私は前からぼんやり知っていましたが、事務所に伺ったら名前のイメージほどこわもてではない、ソフトな雰囲気でした。
酒井さんも気さくな方で盛り上がりました(笑)。前編が下記から読めます。
それから栗田さんが、この10月に、中曽根元首相が国葬されることに反対する行動を行おうとしましたが、警察と自衛隊による過剰な警備で封じられた顛末を記録にしています。非常に考えさせられます。この二つを通して日本社会を考えると、自分の立っている位置が見えやすくなると思います。
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by anti-phallus
| 2020-12-29 13:45
| つれづれ