菊地夏野のブログ。こけしネコ。


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#MeTooへの誤解

 色々な人と話をしてて、#MeTooへの誤解というか反発というかが存在しているように感じる。それはフェミへの誤解や反発とも通じているようだ。
 元ネタとしてよく触れられるのが下記。

 社会学者その他を肩書きにしている鈴木涼美さんという方だが、これは、かなり言いかたを選びながら書いているような、なかなか分かりにくい文章ではある。おそらくその主張(のようなもの)は下記から分かるかな。


オンナだって一枚岩ではないのだ。男並みに実力とロイヤルティーで働きたい女性、女なりに活躍したい女性、女ならではの活躍をしたい女性。そんな中、女の武器などなかったことにして、勉学や労働に勤しみ、あたかも乳も足の付け根もついていないかのように振る舞い、かといって女性らしい美しさを失わない、きれいで清廉潔白な女性はどんどん発言の場が広がり、汚いものが駆除されて働きやすい時代が間近に迫っているのかもしれない。

 しかし、清廉潔白でもきれいでもない女たちは、つるし上げられるバブルおやじたちを横目に、ちょっと本音でも漏らせば、おじさんに向けられている矛先がすぐにでも自分の眉間を目指しそうな、嫌な緊張感のもとにいる。


 鈴木さんは、「女性活躍社会」のもとでこういうタイプの女性は生きづらくなっているということと、だからといって女性差別がなくなることを望んでいないわけではない、ということを言っている。
 どうもこの文章が、#MeToo運動を批判する文脈で紹介されることが多い。それで「え?」と思ったのと、それからもしかしたらこういう受け止めかたって実は多いんじゃないかと思うのである。例えば学生たちの中で、#MeTooやフェミをどう受け止めたらいいのか分からず、ついこういう言い方で否定的に考えてしまう子がそれなりの割合でいる気がする。

 この視点が決して#MeTooやフェミなどの性暴力反対の運動と矛盾するものではないことを理解してもらわないといけないと私は思う。
 男性中心社会に対して、女性は色んなスタンス、色んな方法で生き延びようとしているわけで、それは鈴木さんの書いている通り。公的なルールに則り、学校では成績を上げて、職場では成果や評価を上げてがんばるタイプもいれば、女性性を利用して生き延びようとする人もいる。また両方の方法を使おうとする人もいるし、あるいは全く違う道を選ぶ人もいるだろう。ちなみにわたしなどは、ジェンダー論とかフェミなどどいうある意味女性にやりやすい道を歩んできたから、ある意味女性性を利用したといわれるかもしれない(それほど楽な道でもないが笑)。ジェンダーから無縁に生きられる人はほとんどいないので、それが現実です。良いとか悪いとか言われることではない。

 それが、まるでフェミは真面目な優等生タイプの女性以外は認めていないように思っている人がいるが、それは違います。逆に、田中美津さんのリブ宣言などは、好きな男性に媚びてしまう自分も受け止めようとするところから始まっている(『いのちの女たちへ』参照)。あまり知られていないですよね、こういうこと。私はフェミのこういうところが本当に素晴らしいと思うのだけど。

 そもそも、セクハラという概念は、自分が嫌なことは嫌と言っていい、という発想から生まれているので、女性が女性性を利用する行為は本人が納得しているなら悪いことでもなんでもなく、セクハラとは次元が違う。#MeTooがそういう女性のあり方を否定しているというのは誤解だろう。そういう傾向があるとしたら、それはむしろ#MeTooを受け止める社会のほうが、被害者に「清廉な被害者モデル」を期待する問題だろう。
 フェミニズムは決してそういうものではない、はず。そういうフェミニストがいるかもしれないと不安だが・・・。

※ついでに、鈴木さんのブログの冒頭の「未開地の部族」とか「原始人」という言葉はひどすぎるので、社会学者を名乗るのならばちょっとまずいのではないかなと一応思ったことを付け加えておきます。













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by anti-phallus | 2018-12-08 20:38 | フェミニズム | Comments(0)