菊地夏野のブログ。こけしネコ。


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放射能

 ちょっと前に書いた文章ですが、書き過ぎかなーと思って眠らせてました。まいっかと思い掲載。


 中部大学の武田邦彦氏が、三重県の放射線量の計測データから、「2015年4月には日本に住めなくなる」と警告している。それによると、そのときに、三重県の外部からの被曝が年5ミリになり、年5ミリというのは「成人男子でも白血病になったら労災が適用される線量」らしい。三重県は日本の平均的な線量率だから、三重県に住めなくなるというのは日本に住めないとほぼ等しいと書いている。

 昨年の3/11以来、ものすごい状況を生きてきたなと思う。事故直後のパニック、それでも普通に始まる新年度、普通の忙しさのなかで時が過ぎた。事故から半年くらいは授業で原発問題を扱ったこともあり、自然に情報収集して、事態の理解に努め、また食生活でもどうやってリスクを減らすか考えたりしていた。
 また、故郷へのやまない思い、福島に原発を押し付けてきた都市への怒り、自分の無力さ等めまぐるしく感情は動いていた。だが、それもだんだんと薄まり、いやあえて目をつぶって生活した時間も長かった。
 そして今年の3月11日の前には何とはない辛さに見舞われて、単に同じ日付が廻ってくるというだけなのに、どうしてこんなにも辛くなるのか我ながら不思議だった。

 今感じるのは、自分や社会がばらばらになっているような、そんな妙な感覚である。もう日本のひとびとは、放射能を恐れていないのだろうか?
 今年も授業で原発問題を扱い、特に被曝労働と日雇い労働者について話したら、反応が大きかった。ひとびとは、原発を支えている社会の構造について何も知らないのである。原発が常に被爆者を生み続け、黙らせ続けてきたこと。「このことを知ったら、今再稼働するかどうかという論争のどれも的を外れているように思える」という感想があった。

 わたしは、前からそうだったが、最近とくにマスメディア、テレビが恐ろしい。テレビはひとびとの心を支配し麻痺させている。3/11の前と後で何も変わらない毎日が続いているかのように演出している。ひとびとの本当の不安から目を背けさせ、ものを買わせ、仕事に向かわせる。そうすればこの平穏な毎日は永遠に続いてくれるかのように。
 だが、平穏な毎日などもうどこにもないのではないだろうか。緩慢に社会は死に向かっているような気がする。いや、3/11の前からそうだったのかもしれない。社会とは、そんなものなのだろうか?砂上の楼閣に意味を持たせるのが社会なのだろうか?それでいいのだろうか?今、わたしは足下すら自明でない。

 この不毛な、形式主義的な社会というものは、どこかヘテロセクシズムとつながっているような感じがする。
 原発の問題についてフェミニズムの視点から何がいえるのかずっと考えてきて、あまり新しいことは思いつかず、がっかりしていたけど、どこか遠いところでやはりつながっている。
 何か社会のあり方に対する認識の根本的なところで、男性中心主義と原発を許す経済システムはつながっている。本当に大事な何かを断念して、形式や秩序、権威、組織のために忠誠を誓い死んでいくこと、これは男性中心的な価値観であり哲学だ。
 この、エコフェミニズム的な認識論を、身体で理解しなくてはいけない状況に生きている。あまりに残念ながら、それが現実だ。








 
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by anti-phallus | 2012-06-13 22:38 | つれづれ | Comments(0)