菊地夏野のブログ。こけしネコ。


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入試システム、京大という空間

 ひさびさにエントリ。
 世間は、京大その他の試験問題流出で湧いているようだ。わたしも、正直聞いたときには驚いたし、胸がすくような気持ちになった。
 だって、できますよね。いまどき。試験監督がいたって大勢の受験生がいる中でずーっと一人だけ見張っている訳じゃないんだし。ネットの世界は親切だから、回答してくれる人はいるって思える。運が良ければ見つからないで済むだろうと誰でも思うんじゃないだろうか。
 でも問題が起こらなかったのは、普通の人はばれたときの制裁が怖くてやらないから。わたしだってそうだ。
 受験生は仙台の河合塾予備校に通っていたらしい。それってわたしと同じ・・・汗。どんな人物なのか、彼は何を考えていたのか、彼はこれからどんな人生を歩むのだろうか。すごく興味を覚える。
 日本の受験システムは、競争のための競争であって、秩序に対して、それが秩序であるからというだけで意義を感じられるタイプであれば良いだろうが、少しものを考える人間にとっては空虚であることに気づくのは難しくない。だって、試験問題がいかに早く、正解できるかと言うことと人間の価値は全く関係がないのだから。そんな空虚なシステムだが、社会において序列を作るためには非常に便利。確かに偏差値の高い大学だから良い会社に入れるという時代ではなくなってきたが、世知辛くなっている分だけひとは分かりやすいランキングに飛びつく。

 学歴は、ランキングをつけることが社会を作ることなんだという暗黙のルールの第1のイニシエーションである。

 入試のルールは年々煩雑になっている。試験監督への締め付けは厳しい。受験生より朝早く集められて、「びんぼうゆすりをしないように」「教卓の操作板を誤って触らないように」「マニュアルに書かれていること以外は言わないように」と細かく指示される。
 センター試験のときは2日間、朝から晩まで拘束され、全科目の監督をしなければならない。狭い教室の隅に置かれた小さい椅子に腰掛けるか、受験生の席の間をうろうろ歩くかどちらかしかできない。
 神経を使う、辛い仕事である。最終時間のころにはわたしみたいな軟弱な人間は意識がもうろうとしてくる。だが多くの教員は、受験生はもっと辛いんだからという思いで耐えている。

 つまりは内容の薄い、形式的な作業なのだが、社会がそれに心血を注ぐことを是としているため、みなしかたなく従っているのだといえばうがち過ぎだろうか。

 そんなシステムの裏をかいて、リスクを冒して入学しようとしたのだから、彼は勇気があることは間違いないと思う。

 願わくば、これをきっかけに入試制度の空虚さを見直す方向に教育界、社会が進んでくれればいいんだけど今の空気では無理でしょうね。せめて、彼がほとぼりさめたら、必要以上に傷つくことなく、自分らしく生きていけることを願いたい。
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by anti-phallus | 2011-03-04 23:19 | つれづれ | Comments(0)