菊地夏野のブログ。こけしネコ。


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移民の故国

 フィリピンに行ってきた。今回も濃い内容だった。忘れないうちに少しだけ書いておこう。
 友人が手配してくれた宿は格安だけど風呂なしはもちろん、それどころか水のシャワーしか出ないし、どこに行っても冷房ががんがんかかっているし(しかも長袖の上着を忘れた!)、身体的には辛かった。。だけど行ってよかったと思う。日本との違いを改めて感じたし、日本で10年以上働いた後、つかまって帰国した元移民のひとびとに出会って、話すことができた。

 いちばん印象に残っているのは、13年名古屋で働いたという50代くらいの男性。はじめ小さい工場に雇われ塗装をして、その後に名古屋栄・池田公園周囲のパブで呼び込みをやった。彼は、フィリピンでは電気工をしていたが、食べられないのできょうだいの紹介で来日。当時は結婚していて娘がいた。13年間ずっと帰らず、送金してマニラに家も買った。だけど、入管に捕まって帰国したときには、妻とはもう心が離れていて別れた。彼が買った家には今,元妻と娘が住んでいて、彼本人はきょうだいの家に居候している。

 優しい性格の彼は,淡々と話してくれたが、彼は一体何のために日本で苦労したのだろうかと思えてならない。おそらく家族のために出稼ぎしたはずだが、長い間会わなければ気持ちも離れてしまう。でもお金だけは送り続けた彼。そして、元妻に怒るでもなく、現実を受け入れているように見えた。「気持ちが離れたから、別れるのが自然だった」と語ってくれた。

 生きるって何なのかなと思わされた。移民たちのなかではよくあるケースだが、改めて、その不安定さを実感させられた。

 それから、オロンガポに行けたことも今回の収穫だった。オロンガポのスービック米軍基地は、米兵の歓楽施設で有名で、名前だけは前から聞いていた。マニラから長距離バスで3時間ほどだった。今回初めて行けて、感動だった。フィリピンからは米軍基地は1992年にすべて引き上げられた。オロンガポは、米兵による地元女性への性暴力事件の多さで知られていたから、なんとなく、沖縄のコザと同じような街を想像していた。だけど意外にもう、基地街の跡は目立っていなかった。専門のガイドに聞いた訳ではないのでわたしがさがせなかっただけかもしれない。
 肝心の基地そのものの跡は、一大ショッピングエリアに豹変していた。コンビニやレストラン、スーパー、求人紹介所、学校などあらゆるものがあり、人々が普通に沢山歩いていた。オロンガポ市自体が経済発展に成功しているらしい。どういう仕組みになっているのかよく分からなかったが、思っていたより大きな街だったし、基地を撤去させて成功した例ということになるのだろうか。NGOのひとは、基地反対運動によって撤去に成功したと言っていたが,他にはどのような背景があったのか。
 そういえば前回のフィリピン訪問のとき、原発建設計画が持ち上がったが反対のため頓挫しているという現場に連れて行かれたが、それも本当だとしたら、フィリピンは日本より何倍も偉いと思う。基地と原発は,例え経済発展と引き換えにされようと、許容されてよいものではない。


 以下、上の写真が基地の入り口。ゲートの左側から誰でも入れるようになっている。下の写真が中の様子。


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by anti-phallus | 2011-07-09 21:10 | 仕事 | Comments(0)