菊地夏野のブログ。こけしネコ。


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カテゴリ:ユニオンWAN争議( 8 )

個人より構造

 前回のエントリで長々となぜあんなことを書いたのかなと思い返したら、結局わたしがいいたいのは、この争議の問題をどう捉えるかというときに、個人的なレベルより構造としてとらえるべきだと考えているんだなと気づいた。
 というのは、この争議はややもすればWAN理事たちのパーソナリティや個人的な性格・人柄の問題として語られがちだ。だが、そういう面がないとはいえないが、それだけではないだろう、そういうふうに個人の問題にしてしまうと捉え損ねることがあるだろうと思う。
 それはフェミの社会的位置の問題だ。今、力を持っているフェミ、その言葉や研究がフェミニズムの代表として流通しているようなひとびとも、時代の産物であり、ある時代であったからフェミニズムが一定の価値ある言説や運動として認められ、位置を獲得していった。そしてある経緯の結果、WANという団体も作られた。その結果としての労働問題であり、争議なのである。
 その歴史の中には、その時代のフェミニズムには本当の意味で労働問題への視点が足りなかったことが指摘されなければならない。それは、フェミニズムという立場が、社会科学よりも人文科学の中で行う方が抵抗が少なかったという事情もあるかもしれない。だが、それ以上に、研究レベルではなく、足元の労働問題への意識が足りないという問題がある。それは、大学という組織全体が抱えている問題でもあるのだ。
 大学という制度の社会的意味についてもういちど考え直す必要があるだろうという意識がわたしには強い。大学において労働問題について研究する人は多いし、最近の貧困研究のブームにより注目もされている。だが、大学の中での労働問題については依然として、取り組む人は少ない。大学教員といえ労働者なのである。優遇された労働条件にあるからみな考える必要がないかのようにしているが、だからといって労働者でないわけではない。
 ワークショップの中で、ある方からパネラーに、「あなたが大学で誰かを雇用する立場になったらどうするか」という質問がなされたが、わたしはあれに違和感があった。大学でひとを雇用するのはほとんどの場合、専任教員ではなく、大学である。たまーに私設秘書として個人的に専任教員がひとを雇う場合もあるが、それはとくに文系の場合は少なく、その場合はその教員のポケットマネーから賃金が払われるはずだ。そういう例を除いて、たいていは雇用者は形式的にせよ大学である。だから、その質問は、その趣旨を汲み取って正確に発されるならば、「あなたが雇用するとき」ではなく、「あなたの同僚として非正規労働者が大学に雇われたとき」なのである。非正規だろうと正規だろうと同じ職場で、同じ仕事に関わっているならば、同僚である。それが正規と非正規で分断されていることが問題なのである。
 にもかかわらず、大学が雇用者なのに、実態として、直属の上司に当たるような専任教員が人事権をもっているような状況にあるのが現実だが、それが、そこでの関係性をより個人的なものにイメージさせる一因ともなっている。つまり大学では、企業よりも、いち労働者の職務能力を、その業績や勤務態度によってではなく、人間関係、実力者である専任教員の個人的な評価で決められてしまう事態が発生しやすいのではないか。
 実はこれは、非常勤講師の労働運動がぶつかる問題でもある。非常勤講師の雇用者は大学なのだが、実質的に決めているのは専任の教員なので、何か問題が発生したときに非常にややこしい。組合としては、瀬任教員と、大学全体の責任者、例えば理事会をそれぞれ別々に考えないといけない。その2者で立場が違ったりする。
 まとめれば、専任教員も自らの労働者性についてもう少し認識を深め、労働問題について知るべきであるということ。それは自分の専門分野がどうだろうと関係ない。
 また、ワークショップで、大学非常勤講師問題について論点を指摘できなかったことが個人的にはとても残念ではある。まああまり大学のほうにばかり話を持っていくのもどうかといわれるだろうが、だが大学組織は単にその関係者にとってだけの問題ではなく、市民全体にとっての問題であるはず。多額の税金も使われているし、学問の知は社会全体にとって意義のあるもののはずなんだから。
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by anti-phallus | 2010-06-24 15:50 | ユニオンWAN争議 | Comments(3)

ワークショップに参加して

 昨日、日本女性学会大会のワークショップ、「フェミニズム運動や研究組織における非正規・無償労働問題を問い直す」に参加しました。これは、ユニオンWAN争議の経験から何を学ぶかを趣旨にしたような企画(たぶん)です。
 みなさんご存じだと思いますがこの争議は和解という形でいちおう終了しました。(非営利団体における雇用を考える会(仮)のブログ参照)
 ワークショップ全体の感想としては、かなり多様な論点が出されて、貴重な時空間だったと思います。主催側からの発題としてまずミヤマアキラさんから、「フェミ/女性運動において、平場の関係、シスターフッドなどの言葉によりそこにある雇用関係・権力関係が隠蔽される問題」「事務労働が軽視されている問題」など重要な問題提起がありました。次の清水晶子さんからは、とくに大学界において無償労働や非正規労働が当事者間の意向をも封じる形で抑圧化していくメカニズムが指摘されました。斎藤正美さんからは、それらの論点をまとめる形で包括的にボランティア労働の問題をどのように考えるべきか問いかけがされました。(変なまとめ方だったらごめんなさい。ちゃんと記録が取れていないので。。)

 清水さんの問題提起について、会場ではうまくつながれていなかったような気がしますが、問題提起された意図はよく分るような気がしました。というのは、フェミを中心とする研究界において当初は社会変革的な問題意識からその学問業界の発展のためと思って引き受けたボランティアの仕事が、いつしかやりたくないけど立場上断れないもの、断ったらまずいもの、無償労働に変質していく。あるいは、自分の地位や名声のためではなく、あくまでも批判的な営為として研究を行っていても、それを広く発表しよう、読まれようとしているうちに、初期の意志が変質して、凡百の保守的なよくある研究になっていくようなプロセス。
 分りにくい書き方になっちゃってますが、つまりアカデミズムの中では、その仕事が自発的にやってるものなのか、嫌々やらされているのか非常に見えにくいという特性があるように思います。それは、企業におけるサービス残業などと同じところはありますが、より過剰な要素があるように思う。
 というのはアカデミズムにおける「研究」というものが、教育とは違ってあくまでも自発的に個々の研究者が行うことになっているという点がひとつ。研究に対しては一部の研究所等をのぞいて、大学では原則として賃金が支払われません。そういう意味で自発的なものだし、それぞれの研究者の問題意識から発するという点でも自発的。学会も、自発的に参加し、発表し、討議する場所。ですが、じっさいにはそういう学会や研究者のネットワークの中で論文の執筆や発表の機会が提供され、研究会が催され、パネラーが選定され、果ては専任のポストへのチャンスも提示される。自発的で無償の場において、大きな資源が分配されている。その資源の有無や多寡によって、いわゆる「高学歴ワーキングプアー」から「年収○千万円の有名大学の先生」まで天と地の開きがある。そして、だからこそ研究者たちは「自発的に」その場に参加していく。
 これは、とてもストレスフルなメカニズムであり、複雑な権力の働く磁場です。こういう権力の磁場の中で慣れ、生き抜いていくのが研究者・学者の仕事であるといっても過言ではないと思います(そう言いたくないが)。
 このシステムを、前にキャンパス・セクハラの論文の中でホモソーシャリティとの関連で少し論じたことがありますが、やっぱり重要なポイントですね。
 清水さんはこのへんの複雑さについて考えてらっしゃったのかと思いますが、もしかしたら違うのかもしれません。。

 ほかにもフロアからたくさんの大事な問題提起がされました。2時間の時間枠だったので、どのように今後つながっていくのかは分りませんが、わたしにとって、ユニオンWANの争議から何を得て何に生かしていくのか、まだ整理できていないので考えはじめる良い機会になったことは確かです。
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by anti-phallus | 2010-06-21 17:26 | ユニオンWAN争議 | Comments(0)

東京でイベント!6月6日 ユニオンWAN争議(6)

 ユニオンWAN争議に関連して、東京でイベントが開かれます。
 実はここ最近、この問題でニュースがなくてう~んと思ってました。また、前から、この争議がネット上では様々に論評されているにもかかわらず、リアルワールドでは団交以外に動きがないことも懸念していました。というのは、運動というのはやっぱり顔と顔を直接合わせて、当事者の人となりを知ってからじゃないと支援の気持ちがわきにくい面があるからです。わたしも遠藤さんをそれなりによく知っているから、こうやって支援しようという気になったというのもあります。
 色んな情報が乱れ飛んでいるなか、みなさん、まずは遠藤さんたちの顔を見て、直接話を聞いて、事の是非を判断してください。それがいちばん納得いく道だと思います。そのためにも是非、この貴重な機会をお見逃しなく。。

++++++++++++++++++++++

6/6 東京集会

「非営利団体や市民運動における雇用や無償・ボランティア労働を考える~ユニオンWANの事例から」

講師:遠藤礼子さん(ユニオンWAN)(カサイさんが可能な場合はカサイさんも。)

日時:6月6日(日曜)13-17時

場所:女性と仕事の未来館 第一セミナー室
(JR田町駅三田口(西口)から徒歩3分/地下鉄(都営浅草線、都営三田線)三田駅 A1出口から徒歩1分
http://www.miraikan.go.jp/access/index.html)
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by anti-phallus | 2010-04-12 23:36 | ユニオンWAN争議 | Comments(0)

個人攻撃 ユニオンWAN争議(5)

 しばらくWAN問題について書かないうちに、展開は新しくなっているし、言及しているブログも増えてます。
 理事会から会員宛に文書が出され、署名サイトで読めます。この文書はいちおう会員宛なのでここで触れていいのかどうか分りません。ですがひとつだけ記しておきたいことがあります。
 文書の後半は、遠藤さんについての記述で、それがひどい書き方です。わたしは読んでいていたたまれない気持ちになりました。まるで遠藤さんが非常識な、誰に対しても攻撃的な人物であるかのような書き方で、それが今回の退職勧奨の一因であるかのように読めます。理事は被害者のようです。

 ですがまず多くの人に伝えたいことは、労働争議において、このように使用者側が労働者を攻撃する、人格を非難する言説を流すのはよくあることだということです。以前関わっていたユニオンでは、長年運動していた労働運動家の女性がいて、そのひとは周りからずっと裁判を進められていたのですが二の足を踏んでいました。それは、裁判を起こせば会社から公に個人攻撃されるのを恐れていたからです。
 争議を起こすには、労働者は名前を明かさざるを得ません。それに対して会社側はあくまでも組織ですから個人で立ち向かう必要はありません。このようななかで会社側が労働者をつぶすには、個人攻撃すればよいのです。立ち上がった労働者は人格に問題があり、非常識な人間だから、こんな問題提起をしているのだと周囲に思わせれば、労働者は孤立し、支援を得られずに、会社側は安泰です。
 問題の個人化です。
 この個人攻撃が、今回のWANの問題でも起こっているように、わたしには見えます。

 もしかしたら理事側はそんな策略を弄するつもりではなく、本気で遠藤さんが悪いと思っているのかもしれません。だとしても、あのような文書を会員に送って、遠藤さんを多くの人の目前で攻撃する必要があったでしょうか。教育者として、研究者として、恥ずかしくはないでしょうか。
 読まれた方が、遠藤さんを誤解して、今回の争議の本質から目を逸らされてしまわないことを願います。
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by anti-phallus | 2010-03-04 22:05 | ユニオンWAN争議 | Comments(0)

労働運動とフェミニズム  ユニオンWAN争議(4)

 この争議、ユニオンを支援する側のなかでも問題のとらえ方が多様だなと唸らされる。
 署名賛同コメント、読むとうるうるきたり、笑えたり、考えさせられたり、面白いです。当事者よりも周りが熱くなってるかも・・・

 そのとらえ方、問題の理解のしかたに少なくともふたとおり回路がある。
 ひとつは労働運動として捉える回路。非営利NPOの非正規労働者が不当に労働条件変更、退職勧奨をされているという面をクローズアップ。労働運動関係者に多い。非正規問題が盛り上がっているだけに、これも注目されている。

 もうひとつはフェミニズムの問題として捉える回路。上記のような労働問題を、フェミニズムを掲げる組織がやってしまった、という部分を重く見る。労働問題のなかでもジェンダー色の強い非正規への「解雇」をフェミがやっちゃうの?ということで波紋が。ただこちらには、この件だけでなく、今までのフェミニズムへの不満が背後にたまっていて、それがやっと出口を見出したということがあるように思う。

 もちろん上記ふたつはひとりのなかでも重なっているし、切り離せない。だが前者の労働運動関係者にはふたつめのフェミニズムの側から捉えるやりかたはぴんと来てないぽい。また、フェミニズムの問題として考える側にも、労働問題への知識が少ないから法律的・運動論的なことはよく分からない、という気持ちもあると思う。

 で、この二極、二層が合流しているところがすごく面白いところだとわたしは思う。

 今までフェミニズムには労働の視点が足りないとは繰り返しいわれてきたことだし、労働運動も男性中心的であった、あることは周知のとおり。それがこの争議を拠点に、両方の層のひとびとが合流する可能性が生じているのではないか。

 そこまで当事者がねらって仕組んだというよりは、結果の産物だけど、状況が変動しつつあることは確かに感じる。この問題自体もきちんと解決してほしいし、そのうえでこの争議が媒介になって、フェミニズム業界やフェミニズム運動にも労働運動にも新しい空間が生まれることを強く願わずにはいられない。
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by anti-phallus | 2010-02-11 13:23 | ユニオンWAN争議 | Comments(0)

今日の思い  ユニオンWAN争議(3)

署名効果か、この問題についての輪がどんどん拡大しているように思います。
問題の所在を知る人も増えているし、この問題をめぐって
思いを重ねる輪も増えている。
なにがしかの思いを伝える人も増えている。
いっぽう、沈黙を決め込む人も増えている。

やっぱり、いちばんの難しさは、相手はフェミニストだということですね。

はっきりいって、この争議の相手方が、普通の、民間企業の
経営者だったら、こんなに複雑なことになってない。

もっとシンプルに、突然の外注おかしい、交渉中の退職勧奨許すまじ、という
ことで終わっているのでは??

そうではなくて、労働者側を支援する側にも多少の躊躇と迷いが生じ、
支援しない人にも気持ち悪さが消えないのは、相手が単なる普通の
経営者ではなく、NPOで、しかもフェミだから、だと思います。

また、この問題に興味を持つ誰しも、この社会でフェミニズムを掲げることの
難しさを知っているから。

だからこそ、今回労働者側を支援することが、この国ではまだまだ
実現していないフェミニズムへのバッシングに利してしまうのではないかと
危惧してしまうのではないでしょうか。


そこであえて書きますが、フェミニズムはそんな弱いものではないのではないかと思う。

批判をすることで敵を利してしまうから、抑えよう、そんな程度のものではないと思う。

確かにフェミニズムはまだまだこれからやるべきことがたくさんあります。
バックラッシュ勢力はじめ、敵は多いです。

だからといって今回の件を無視してしまうのは本末転倒では?

非正規労働は女性労働をモデルにしてできたものです。
会社側が何か都合が悪くなったとき真っ先に首を切られるのは
非正規労働者で、そのときの言い訳が「女はだんなさんに養われてるんだから
いいだろう」というものです。

今回、理事の方々がそのような認識からするものではなくとも、
非正規労働者側が納得していないところで解雇という結果になってしまえば、
上記のような性差別的労働慣行を許容しているのではないかと
批判されても仕方ないのではないでしょうか。

たぶんそのような結末に至らない段階で、姿勢を変えた方が
WANにとって傷は浅いと思います。

遠藤さんにしても、遠藤さん達を支援している人にしても、
フェミニズムについてWANそのものと大きく立場は変わらない、
むしろWANの方向性を支援している人が多いと思います。

遠藤さん達や、その支援者が望んでいることは、
WANに、その理念、フェミニズムの実現を実行してほしいということではないでしょうか。

そういう意味で、WAN理事と遠藤さん達は敵対する立場ではないのだから、
できるだけ対等な関係性のなかで、改めて話し合う場を、
つくることはできないか、そう思います。
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by anti-phallus | 2010-02-07 23:39 | ユニオンWAN争議 | Comments(0)

賛同署名できます!ユニオンWAN(2)

 WAN争議の支援の輪、どんどん広がっています。
 賛同署名を集めるサイトができました。以下です。

【賛同署名募集】WAN労働争議への支援および理事会への要望


 みなさん、お読みになって、納得できればぜひ賛同してください!(わたしは呼びかけ人じゃないですが)

 ところで誤解してもらいたくないですが、WAN争議はフェミニズムへのバッシングじゃないですよ~

 前回も書きましたが、フェミニズムって、すごく存在価値が大きいんです。わたしみたいに、ジェンダーやセクシュアリティで悩んでいる人間に、勇気と発見を与えてくれるし、自己肯定へと導いてくれる。これまで多くの人を救っていると思います。救っているというのはちょっと強烈な言葉なので、言換えれば力づけています。

 だからこそ、フェミニストとして有名な人には周りが期待してしまう。また、大学教員・研究者という職業は、社会から権威を与えられる職業なので、なおさらです。
 WANはフェミニズムの立場から設立され、お金を集めているところですから、やっぱり内部の雇用関係もきちんとしてほしいと思うのは当然ですよね。

 そんな「期待」なんて、勝手にしてくれ、自分たちには関係ない、好きなようにやるわよと開き直るのもあり得るかもしれませんが、それにしてもひとに迷惑をかけるのはおかしいでしょう。

 つまりフェミニズムへの愛があるからこそ、この争議を支援しているのだと思います。

 別の言い方をすれば、誰でも間違うことはあるんです。差が出るのは、間違いに気づいたときに率直に謝って訂正できるかどうか、そのところでそのひとの成熟度とか人間性が分かる。

 遠藤さんは、フェミニズムが嫌いだからこの闘いをしているのではない。わたしも同じ。
 
 だから、この問題、ほんとにいい形で終わって欲しいなあ、、
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by anti-phallus | 2010-02-07 00:41 | ユニオンWAN争議 | Comments(0)

で、問題は。。ユニオンWAN争議(1)

 それでですね、気になっていることがありましてそれはユニオンWANの争議です。
 女性関連のNPOで、雇われていた友人が労働条件の不利益変更、さらに今では退職勧奨にあい、闘っています。
 友人というのは、もう名前が出ているからいいと思うので書きますが遠藤さんで、大学の先輩で、その後労働運動界隈で再会(?)し、京都のボスとわたしが言っているひとです。
 WANというのはフェミニズムを掲げ、日本のフェミニズムのポータルサイトを作っている団体です。理事には、ジェンダーやフェミニズムに関心のある多くの方々が知っている大学教員の名前が挙がっています。
 遠藤さんはウェブマスターとして雇われていたのですが、昨年12月に突然、その仕事の一部を業者に外注するから、労働時間および時給を下げますといわれたそうです。そういわれても困るので交渉を始めたところ、退職勧奨をされています。
 詳細は以下のブログにあるのでご覧ください。

非営利団体における雇用を考える会(仮)― WAN争議を一争議で終わらせない ―

 なぜ遠藤さんを支援しているかというと、第1には遠藤さんにはお世話になっているからです。労働問題を始め色々と頼りになる方です。
 そして、それに加えて、この問題は今までわたし自身がぶつかって考えてきたものにかなり近いからです。今までというよりは大学院生時代といった方がいいかもしれない。
 院生の頃からジェンダーの研究をしていたので、フェミニストの大学教員の方々と接することがありました。もちろんそのなかには素敵な人もいましたが、どうもえ??と思わされることもあった、のも事実。え??というのは、こちらの気持ちや立場を配慮する気がない一方的な言動についてです。

 院生時代、「フェミニスト」として名の知られた方々と、研究や運動などで接するとき、残念な思いをすることがいくつかあった。院生やODに対してずいぶん配慮がないなと思わされることがあった。
 こんなことをネット上で書くのはとてもためらわれます。もちろんその相手方が悪いと攻撃したいわけではありません。わたしも今より未経験・未熟だったので反省すべき点もあります。でもやはり、今回の争議の様子を知れば知るほど、わたしの経験と重なって見えるのです。 

 確かに、ジェンダー研究者の先輩方が切り開いてきたものがあるからこそ、わたしなども活動できているのは事実。ですが、だからといって下の世代のジェンダー研究者が、常に、その先輩方全員と同じものを見ているわけでも、同じことを望んでいるわけでもない。

 そして、院生と大学の専任教員では大きな権力関係があるから、よほど慎重でないと、個人対個人の関係の中にもその権力性が入り込んでくるのです。専任のほうが望んでいようといまいと。わたし自身、専任に就いてから、学生や院生、その他の人々と接するとき、何度となく、この立場の権力性や権威に気づかざるを得ず、うーんと頭を抱えることがある。

 さらに問題が複雑になるのは、そういう上下関係が、フェミニズムの論理の中で、「シスターフッド」の名の下にごまかされてしまいかねないことです。

 もちろん自分の権力性に鈍い大学の「先生」はなにもフェミ系に限ったわけではありません。変な人はあちこちにいます、残念ながら。ですがフェミ系の場合の難しいところは、それが普段主張していることと恐ろしくかけ離れてしまうからでしょう。フェミというのは、ミクロな権力関係に敏感であることであり、見逃されやすい私的な領域での政治を告発したから意義があるのだと思います。それを提唱し、そのようなスタンスで研究や活動をやっている有名な方に対しては、どうしても周りは期待してしまう。そしてそれが裏切られたと感じるとき、とても傷ついてしまう。
 
 今回のWANの件は、おそらく当初は遠藤さんを、「自分たちのフェミニズムに理解があり、協力的で、少々大変なことでも頑張ってやってくれるだろう」存在として思っていたことから始まったのではないかと思います。でも、人を雇うというのは、そんな簡単なものじゃない。雇われる側にとっては死活に関わることです。雇う側と雇われる側がシスターフッドで連帯できるなんて、世の中そんなに甘くない。その辺が分かっていなかった、つまりは雇われる側の気持ちや立場に想像力を働かさなかったのではないか。

 勝手なことを書いたかもしれません。でもわたしはWANの理事の方々に、今回の件で、誠実に責任もって対処して欲しいと思う。何が問題なのか、いちから考えて欲しいと思う。遠藤さん達をクビにして、それで済ませてしまうのでは何も変わらない。変わらないどころか、フェミへの誤解や反感が、どんどん増加してしまう。そうなってしまったら、本当に残念。
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by anti-phallus | 2010-02-05 16:58 | ユニオンWAN争議 | Comments(0)