菊地夏野のブログ。こけしネコ。


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2010年 11月 10日 ( 2 )

フィリピンの女性文学『七〇年代』

 最近はやっと時間ができて、元気も出てきた。
 元気の出る小説としてお薦めの本、ルアールハティ・バウティスタ『七〇年代』(めこん)。
 1970年代フィリピンの社会を女性主人公の言葉から活写した作品。中流階級の「普通の母親」だった主人公が、家庭生活の変化や時代の空気の中で少しずつ変わっていく過程が描かれている。
 面白いのは、主人公のアマンダの心の中の葛藤が、ベティ・フリーダンが書いたようなアメリカ中流階級の専業主婦の女性のものと酷似しているところ。可愛い子どもと頼もしい夫に囲まれ、彼らのために生きることで満ち足りているはずが、いつのまにか心の空洞を感じるようになっていく。彼女は「人間らしさ」を求めるようになっていくが、その心の変化の一因ともなっているのが当時活発であった左翼運動だ。
 フィリピンの労働者は結局のところアメリカ資本のために収奪される社会構造になっていて、庶民の貧困はいつまでも変わらない。フィリピン政府はこの収奪構造を変えようとはしない。これを変えようと多くの若者が運動に入っていき、アマンダの息子もそうだった。
 アマンダは初めはとまどい苦悩するが、徐々に活動家たちの理想を理解するようになっていく。と同時に夫との関係性も変化していく。

 運動をやや美化しすぎな感もあるが、普段なかなかフィリピン社会の実情に触れられない日本の読者には衝撃を与えうると思う。また、民衆の貧困についてはマスメディアもある程度報道することがあるが、その貧困に対して闘っている人々の存在については黙殺している。
 日本とはあまりに違う社会。今、国内で問題化されている貧困を、このようなアジア諸国、周辺化されている国々の下層のひとびとの貧困とつなげて考えてほしい。最近の私は、その視点がない日本の貧困論に、いらだちを感じてしまってしょうがない。『蟹工船』が話題になるなら、この本も、この本こそ是非読まれて欲しい。
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by anti-phallus | 2010-11-10 17:11 | ブックレビュー | Comments(0)

クィア学会研究大会11月20-21日@名古屋・中京大学

 みなさん是非来てください!シンポも面白いと思います。
 わたしは受付でばたばたしている予定です。
 懇親会では名古屋めしも出る模様です。味噌煮込みうどんも、手羽先も天むすも(出るか分からないけど)、意外においしいですよ。学会に出て、名駅の地下街で食べて帰ってください。

++++++++++++++++++++++++++++++++++
●クィア学会第3回研究大会のお知らせ●(転送・転載歓迎)

2010年11月20、21日に中京大学にて、
クィア学会第3回研究大会が開催されます。
どうぞふるってご参加ください。


開催地:中京大学名古屋キャンパス(最寄駅:地下鉄名城線・鶴舞線八事)
開催日時:2010年11月20日(土)− 21日(日)

プログラム:
11月20日(土)
 10 : 00 開場 映画上映会(主催:関西クィア映画祭実行委員会)
 12 : 00 大会受付開始
 13 : 00 − 16 : 00 シンポジウム 「社会制度から/への介入 — 過去、現在
、未来—」(詳細は★★を参照)
 16 : 15 − 17 : 45 総会(会員のみ)
 18 : 00 − 20 : 00 懇親会(学内・ぺぺヌーヴォ)

11月21日(日)
 10 : 00 − 12 : 20 分科会(第1,2,3自由報告部会、第1パネル部会)
 13 : 20 − 16 : 15 分科会(第4,5自由報告部会、第2パネル部会、ワー
クショップ)


大会参加費:会員1,000 円 非会員2,000 円
懇親会参加費:4,500 円 (常勤職を持たない学生の方は2,500 円)

●大会プログラム(自由報告・パネル報告の要旨、会場アクセス情報等を含む)
は、 以下のサイトからダウンロードできますので、ぜひご覧下さい。
http://queerjp.org/conf.html

------------------------------------------------------------

★★シンポジウム:11月20日(土)13:00〜16:00★★

テーマ 「社会制度から/への介入 — 過去、現在、未来—」

 ●シンポジスト :
 鶴田幸恵さん (奈良女子大学大学院人間文化研究科)
 原美奈子 "ミナ汰" さん ("共生社会をつくる"セクシュアル・マイノリティ
支援全国ネットワーク代表)
 堀江有里さん (立命館大学ほか非常勤講師)

 司会:谷口洋幸(中央大学ほか非常勤講師)

 ●シンポジウム趣旨:

 性的マイノリティを含む人間の生活は社会制度とのせめぎ合いの中にあるとい
えるでしょう。医療や社会保障、法律、教育、福祉など、家父長制や性別二元論
/異性愛主義のもとで確立してきたさまざまな社会制度は、ときに性的マイノリ
ティの人間性を根源から否定し、ときに生活の質の向上に資する方策として立ち
現れています。

 家族/戸籍制度、労働環境の諸問題、国籍制度などは、女性や他のマイノリテ
ィだけでなく、性的マイノリティにとっても抑圧的な側面をもつものです。こう
した中で、同性愛の精神疾病分類からの除外、性同一性障害や性分化疾患に対す
る医療の介在、エイズ予防法や人権擁護法案などの審議、性同一性障害者特例法
の制定とその影響の検討、性教育の是非をめぐる攻防、同性カップルへの法的保
障にかんする議論など、性的マイノリティの生きやすさへの挑戦も行われていま
す。

 社会制度とのかかわり方は、それぞれの立場や考え方によりさまざまでありえ
ます。たとえば社会制度によって一方的に不利益や不都合を おしつけられること
もあれば、社会制度に対する変革を要求することもあり、さらには、不利益や不
都合を回避して生き抜く方法が模索されたり、社会制度に内在する抑圧性や権力
性自体を問い直そうとする試みがなされることもあるでしょう。

 本シンポジウムでは、3人の登壇者を迎え、性的マイノリティの生活と社会制
度とのかかわりについて、具体的な実例や理論的な考察をご報告いただき、今後
のありうる方向性を検討していきます。
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by anti-phallus | 2010-11-10 16:53 | イベントの案内 | Comments(0)