菊地夏野のブログ。こけしネコ。


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2010年 10月 22日 ( 1 )

上野千鶴子という現象について

 ゆうべふと思いついたことなので書いておきたい。
 実は『おひとりさまの老後』を読んでいなくて、というのは最近の彼女の書くものにあまり興味がないし、たぶん読んだら腹が立つだろうなあという思いで。
 とはいえ最近新刊も出て多少話題にもなっているし、何よりわたしのなかで彼女の存在はとても大きくて、そろそろ口を開かなきゃなあと思うので。
 何を隠そう、わたしが社会学に進んだのは彼女のひとことのため。2回生の頃に集中講義で彼女がやってきて、『家父長制と資本制』の講義をした。それが面白くて、休憩時間に、勇気を出して人生相談。

わたし「ジェンダーをやりたいんですけど哲学か社会学かで迷ってます」
上野氏「哲学なんてマッチョな学問じゃなく社会学で自由にやった方がよろしい」

 わたしは哲学に興味があって某K大学文学部に入ったんだけど、上野氏にそういわれたので社会学に。今考えると主体性ないですね・・・。まあ当時聞いていた哲学関係の講義や読んでいた哲学の本が面白くなかったせいもあるんだけど。
 と、こういうライフヒストリーもあるし、その後、知識が増える中で、フェミについて色々問題点も感じていく中で、結局ぶつかるのは彼女の足跡。フェミに関して、決定的な何かを発言している人って、彼女くらいしかいないんですよね。そしてそれらの発言があまりに問題含みなのでぶつかってしまうという。

 で、『おひとりさま』もまた自分中心的な語りなんだろうなと思い敬遠してたら、やっぱり周りから聞こえてくるのは、「あれはエリートシングル女性の恵まれたお話」などの批判が多い。同時に一部のインテリ男性は意外に評価している、というのもなるほどな感じ。
 彼女はこういうふうに批判されながらなんで注目され続けるんだろうと考えて、腑に落ちたのが、彼女は研究者というよりアイドルなのかもしれない、ということ。
 優れた研究者であれば、自分の経験であったり他人の経験を対象化して、ある程度一般化も行った上でその時代の社会全体のマップを作ることが求められるけど、彼女の場合はあくまでも自分中心。自分の経験がそのままフェミになっちゃうし、自分と異なる立場の存在は必要最低限しか尊重しない。そして恐ろしいことに、そのような彼女の生き方はなぜか時代の一部の趨勢と重なって、今の空気をすくいとってしまう。一部の趨勢というのは、やはり新自由主義的時代の中のエリート女性というイコン。
 こういうふうに時代の一部の趨勢と一体化してしまうのは研究者としてはあまり望ましくないことだと思う。でもアイドルとしてなら許される、むしろ必要な資質。アイドルが東大教授になっちゃうのはどうかという意見はありだけど、それもそういう時代の流れ?

 でも、わたしとしては、フェミはアイドルのものであってはいけないと、あくまでも思うのですよね。
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by anti-phallus | 2010-10-22 22:58 | フェミニズム | Comments(2)