菊地夏野のブログ。こけしネコ。


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2010年 04月 05日 ( 1 )

『フローズン・リバー』

 名演小劇場にて『フローズン・リバー』を観た。
 日曜昼間なのでけっこう客は入ってました。
 映画も前知識なく見に行った甲斐あり、純粋な感想として面白かった。
 かなり暗い、貧困の現実を突きつけるようにして描いていく中で、主人公の白人中年シングルマザーと、先住民の若い女性がちょっぴりずつ関係を築いていく。
 このふたりの女優がすごくて、最初のシーンで主人公の顔がじっくりアップされていきますが、深いしわ、がざがさしてそうな肌、よくない顔色というスカパーの化粧品CMでは今すぐ脱却すべきビフォー顔としてさんざんたたき込まれる「老化」サインのオンパレード。さらにパーマはかかっているけど手入れはされてなさそうなウェーブヘア、何より極めつけは「苦悩」や「恨み」を全く隠してない表情。わたしは思わず見入ってしまいました。
 マイ・フェア・レディ的なストーリーの映画ならば最後にはこういう女性もきれいに化粧やおしゃれをして幸せそうになっているものだけど、この映画ではあくまでも変わらない、辛そうな顔のまま終わった。
 世の中には色んな女性の生き方があるし、色んな表現の仕方がある。たいていは化粧をそれなりにして、顔色良く、幸せそうにするのが良しとされるけど、わたしはこの映画の主人公のような生き方のほうが好きかもしれない。理由は説明しがたいが。分厚い化粧をしていわゆる「美人」や「かわいい」を装っている人とはなんとなく友達になれないように思う。
 化粧せず、乱れた髪で、いらいらしている女性のほうが、なんだかちゃんと生きているように感じて、憧れてしまうなあ。
 
 もうひとりの女優のほうも、太めで、いつも不愛想顔。笑顔のシーンって思い出せない。けれどストーリーが進むにつれてその内面が分ってくると、不思議な愛着がわいてしまう。
 
 フェミニスト業界では、「自分の解放」ということで、楽しげな、さわやかな女性のイメージが尊ばれる部分があるように思う。キャリアはあるけど仕事にあくせくせず、自分の趣味を楽しんで、家庭もワーク・ライフ・バランス的で家事分担も平等で、子どももかわいがって・・・という。自分が幸せであることがフェミニズムの究極の目標みたいな。
 それはそれで分かる部分はあるんだけど、それはおいといて、自分の現実に対して不満が一杯で、腹を立ててばっかりで、ちっとも女らしくないひとのほうがけっこう魅力的に感じてしまうのはわたしがひねくれているせいでしょうか。たぶんそうなんだろうな。

 映画の感想というよりは独断と偏見に基づく印象論になってしまいました。××すみません××これは読まなかったことにして、とにかく映画観てください。おもしろいので。
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by anti-phallus | 2010-04-05 00:05 | シネマレビュー | Comments(2)