菊地夏野のブログ。こけしネコ。


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毛利嘉孝『ストリートの思想』

 今書いている論文のためもあって、標記の本を読んでいる。
 カルチュラル・スタディーズの紹介をして知られている毛利氏が2009年に出したもの。
 素人の乱や新宿段ボールハウス村のアート活動やナイキ公園反対運動など近年の若い世代の「新しい運動」を、「ストリートの思想」として読み解いている。
 ストリートの思想とは、90年代以降凋落した知識人や大学界、論壇に代わって登場したもので、狭義の政治に止まらない文化や思想運動が一体となった政治運動。特定のリーダーではなく、共鳴する個々人のネットワーク的に展開されるのが特徴。
 これ自体は面白く、納得できる論だった。スペクタクル論の視点を出したり、新しい運動を資本への対抗という側面から明示しているのも非常に重要な点だと思う。
 とくに大学的知識人の影響力低下についてはっきり指摘しているのが印象的だ。この変化はあまりに自明なためか、わざわざ言及されることが少ないように感じる。まあよく見るとこの変化も微妙で、やはり紙媒体では有名な大学の肩書きに依存する側面はまだまだ残っていると思うが、ネット空間ではそうでない傾向が顕著で、毛利の指摘通りだと思う。
 ただ、不思議なのは、女性の存在やフェミニズム的な運動について全く触れていない。この本は80年代から説き起こす歴史的論述でもあるのだが、80年代というのはフェミニズムが大きな存在感を持っていた時代だし、反貧困運動やフリーターの運動の中でもジェンダー的問題意識をもつひとびとはいる。
 確かに、フェミニズムの存在が毛利氏の目に触れない程度のものだったのかもしれないが、それにしても・・・。セクシュアリティ関係の運動についても全くだし。
 そういう問題も含めて、ドゥルーズ=ガタリ的なんだよなあ。スピヴァクのドゥルーズ批判とまさに重なる。残念。
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by anti-phallus | 2012-10-18 17:24 | ブックレビュー | Comments(0)