菊地夏野のブログ。こけしネコ。


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『酔いがさめたら、うちに帰ろう』『ばかもの』

 偶然だけど、酒つながりの2本を観た。
 どちらも良かった。良い映画を続けて観ることができて、わたしはとても幸せだと思う。

 どちらも女性作家の原作で、原作が良いからこその良い映画だと思う。しかも酒つながりと言うか、アルコール依存症つながり。
 『酔いが』は浅野忠信がすごくナチュラルで生き生きしていた。今までの彼の演技はどこかぎこちなかったけど、これでぴったり、やりたいことができているような印象。
 
 どちらかというと、『酔いが』のほうが嫌みがなくうまく映画化していた。『ばかもの』のほうは、ほとんど原作と同じなんだけど、些細なところで違っていて、そのせいかどうか若干分かりやすく変えられていた。

 どちらも基本的には圧倒的な無力感や絶望感があって、それでも開き直って生きるしかないよね、というオプティミズムを感じさせる。

 無力感や絶望感から逃げたくてひとは酒を飲むのかな。そして、酒ではそれらの解決にならないと気づくまで、飲み続けるんだろうか。周りを見ていると、優しい人ほど、酒に溺れているような気がする。2作品の主人公も優しくて繊細な人たち。人生や社会が過酷で暴力的だから、それから逃げるために飲んでいた。そしてふたりとも周りの女性たちに支えられて、支え合いながら回復していった。回復した後、一方は死に、一方は生き残ったけれど、どちらも回復した後はもっと優しくなって、周りの女性ともっと良い関係になっていた。
 そう考えると、酒は絶対的な悪ではないし、絶望感や無力感も悪ではないようにも思える。
 だけど、回復せずに負けてしまったら、仕方ないよね。優しくて繊細なひとほど、世の中の割を食って、先に去っていってしまう。
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by anti-phallus | 2010-12-18 22:08 | シネマレビュー | Comments(0)