沖縄のハルモニ
2012年 01月 26日
関係者である特権で、『沖縄のハルモニ』を公開前に観ることができた。製作当時は色々と批判があったと聞いていたからどうなのかなと思って観たが、映画に厳しいわたしにしても、非常に良かった。
「慰安婦」問題の記録としても重要な証言がたくさんあった。なんとなく、ハルモニがひとりで語る映像を予期していたのだけど、そうではなく、周辺の人々の証言も充実していた。韓国取材もあり、「慰安婦」問題に取り組む研究者や市民運動の人々はこれは是非観た方がいい。
また、そういう史料的価値を超えて、作品としてもよくできていた。監督とペ・ポンギさんの関わり合いがみどころだが、一定の先入見をもって語りかける監督と、ゆらりゆらりとかわしながら応えるハルモニの会話の間合いは絶品だ。
年を取った女性、それもかなりの貧困層である女性がひとりで生きている空気感。世間から、社会から陽の当たらないところで、病を抱えながら、でもしっかりと生きている瞬間。
暴力や差別のただなかを生き抜いてきながら、今は静かな沈黙をたたえていた。
それから約10年後、「慰安婦」問題はどんどん政治化していくが、その直前の、まだ沈黙が支配していた時代。
沈黙とは死ではないのだと実感させられる映画。是非、観てください。
「慰安婦」問題の記録としても重要な証言がたくさんあった。なんとなく、ハルモニがひとりで語る映像を予期していたのだけど、そうではなく、周辺の人々の証言も充実していた。韓国取材もあり、「慰安婦」問題に取り組む研究者や市民運動の人々はこれは是非観た方がいい。
また、そういう史料的価値を超えて、作品としてもよくできていた。監督とペ・ポンギさんの関わり合いがみどころだが、一定の先入見をもって語りかける監督と、ゆらりゆらりとかわしながら応えるハルモニの会話の間合いは絶品だ。
年を取った女性、それもかなりの貧困層である女性がひとりで生きている空気感。世間から、社会から陽の当たらないところで、病を抱えながら、でもしっかりと生きている瞬間。
暴力や差別のただなかを生き抜いてきながら、今は静かな沈黙をたたえていた。
それから約10年後、「慰安婦」問題はどんどん政治化していくが、その直前の、まだ沈黙が支配していた時代。
沈黙とは死ではないのだと実感させられる映画。是非、観てください。
# by anti-phallus | 2012-01-26 22:18 | シネマレビュー | Trackback | Comments(0)



